作物No.19 打木赤皮甘栗かぼちゃの栽培〜播種前の浸種の効果は?
こんにちは
加賀野菜の一つでもあるかぼちゃ『打木赤皮甘栗かぼちゃ』の栽培をはじめました。先週末に播種を行なったので、その様子について書いていきたいと思います。
打木赤皮甘栗かぼちゃとは?
皆さんは、打木赤皮甘栗かぼちゃをご存じでしょうか?
私は、野菜の図鑑で見て知ってはいたものの、詳しい特徴はよく知らないので、今回調べてみました。
名前の由来
石川の伝統野菜ブランド『加賀野菜』の中の一種で、名前の通り金沢市打木町で品種選定をされた種だそうです。
赤みがかった鮮やかな皮の色と、栗のようにころんとした形が特徴的ですね。
味
果肉はしっとりとした粘質で甘みが強いため、煮物や天ぷらにするとおいしいようです。
インターネットでレシピを検索してみると、その甘みを生かした『打木赤皮甘栗かぼちゃプリン』が作られていました!考えるだけでもおいしそうですよね(^^)
スーパーで見つけることは難しいかもしれませんが、直売所などで販売されているのを見つけたら皆さんも是非作ってみてはいかがでしょうか?
栽培特性
極早生の豊産種で、一般的なかぼちゃよりも短い期間で収穫することが出来るため、栽培は比較的簡単なようです。
種袋に記載されている栽培適期は、平暖地で3月~5月播種、6月~9月収穫となっており、播種してからおよそ100日で収穫できる品種ののようですね
参考サイト
打木赤皮甘栗かぼちゃの播種作業
準備する物
種
今回の打木赤皮甘栗かぼちゃの種は、クラギ(株)のものを購入しました。
近所のホームセンターでは見つけることが出来なかったため、インターネットでの購入です。
伝統野菜や西洋野菜等、変わった野菜を栽培するときには、確実に購入出来るネット通販が本当に便利ですね(^^)
クラギ(株)が運営する種苗のネット通販↓
ポット
今回は、ポリポットに種を播種して育苗していきます。
土
いつも通り、タキイの種まき専用培土を使用します。
手順
①種を水に浸す
私の住む地域では、まだかぼちゃの発芽適温である25~30℃の気温を確保できないので、今回は少しでも発芽を早め、発芽を揃えるための準備をします。
まず、袋から出したかぼちゃの種を一晩水に浸けます。
水に浸したかぼちゃの種は、翌朝に水からあげましょう。
水に浸すことで、種がしっかりと水を吸水するため発芽しやすくなりますが、水に浸けておきすぎると酸素不足で種にとっても良くないのでほどほどに。。
今回は、一晩水に浸けておくことで、始めは水に浮いていた種の半分が、朝には底に沈んでいました。
②種を温めて、芽出しする
寒い時期のさらなる発芽対策として、吸水させた種を温めます。
先ほどの種をキッチンペーパーで包んで
さらにラップで包みます。
これを、私が着ているシャツの胸ポケットに忍ばせて、一日中一緒に過ごしました。
もちろん、寝るときも一緒です(^^)
人の体温は36℃程で安定しているので、これならかぼちゃの種にとっては快適な環境を保てますよね!
そして、翌朝の種の様子がこちら
全部で8粒の種のうち、5粒の種から幼根が出ているのを確認出来ました。
素晴らしい効果ですね(^^)
ちなみに、発根していなかった3粒だけさらにもう一日温めてやると・・・
さらに2粒から幼根を確認!
種を温めるのが楽しくなってきました(^^)
これで、播種の準備はOKなので次の工程に移ります。
③ポリポットに土を入れる
今回使用するポリポットです。
こちらの8割くらいまで、種まき培土を入れました 。
④種を蒔く
一つのポットに3粒蒔いていきます。
この時、種の向きを揃えてやると、双葉や本葉の向きまで揃う様なので、試してみました!
⑤土を被せる
種が隠れるように土を被せてやりましょう。
かぼちゃの種は、嫌光性なので種がしっかりと隠れるように土を被せないと発芽が遅れる可能性があるので、丁寧に。
⑥水をやる
最後にたっぷりと水をやりましょう。
土から芽が出てくるまで、土を乾かさないように毎日水をやっていきます。
今後の管理
今後は、それぞれのポットの種が発芽するまで土を乾かさないように気をつけます。
苗が育ってきたら、ポット毎に良い苗をえらんで、それぞれ1本残して切ることになります。
まとめ
今回は、加賀の伝統野菜『打木赤皮甘栗かぼちゃ』の播種の様子について書いていきました。
ホームセンターや100円ショップで購入した種と違い、ネット通販で吟味したこだわりの品種を栽培するとなると、やはり気合いが入りますね!
固定種なので収穫後は採種にもチャレンジしたいと思います。
成長の様子については随時更新予定なので、是非ご覧くださいね(^^)